函館ワン・ニャンレスキュー 完全終了のお知らせ

こんにちは。

旧函館ワン・ニャンレスキューのWeb協力者です。

2012年3月末日をもって新たな犬猫の保護活動を中止し、最後まで残る犬猫の飼育活動をしていた旧函館ワン・ニャンレスキューですが、この度 2012年9月5日をもちまして「完全終了」、「解散」、「団体名の消滅」がなされました。

よってこのブログの所有権及び利用権は、本投稿より制作者でありドメイン所有者である私に帰属します。 させます。

過去の記事に関しては故人である旧函館ワン・ニャンレスキューの代表者の依頼による投稿ですので、削除及び変更の予定はございません。

以上、よろしくお願いいたします。

尚、全記事の転載、リンク、画像の利用は自由といたします。

さて、旧函館ワン・ニャンレスキュー代表者の亡き後、団体に残る犬猫の飼育はボランティアメンバーに託され、その終身的飼育は旧函館ワン・ニャンレスキュー代表者の望みでした。 それは私が代表者を見舞った際に聞いた話や、7月26日に代表者に依頼されて清書した「メンバーの皆様へ」という文書より読み取れます。

文書:「メンバーの皆様へ」個人情報修正版PDFファイル

ボランティアメンバーの皆さんも代表者のその遺志を尊重しようしていたと思います。

その為の高価な新アイテムがボランティアメンバーの寄付によって飼育場所に増えていましたので、間違いないでしょう。

しかし、代表者のご逝去直後から状況は一変します。

諸事情により代表者の遺志の尊重は不可能な状態に陥ります。

チョット大げさに言うと、その諸事情は犬猫の生存権やボランティアメンバーの財産権に影響を及ぼしかねないモノで、他人が聞いたら怒りや呆れを通り越し、笑ってしまう様な諸事情です。

実際 私、その諸事情を聞いた時にチョット笑ってしまい、ボランティアメンバーの人に「笑っちゃうでしょ(笑)」ってツッコまれちゃいました。

「人間のエゴによって消えそうな犬猫の命を救う」

その志の下に代表者を善意で支援しているボランティアメンバーに対して大変酷な諸事情であり、突然持ち上がった「寝耳に水」的な諸事情です。

結局、代表者より生前に聞いていた旧函館ワン・ニャンレスキューの運営方法は諸事情により全て破棄された為、ボランティアメンバーは解散を決意しました。

決意したと言いましても団体にはまだ犬猫が残っている訳で、里親に出せる様な状態の犬猫でもありませんし、飼育場所に放置出来る訳でもなく・・・。

最終的には諸事情を深く知る小数のボランティアメンバーが”血マナコ”になって預け先を探したとのコトで、なんとか犬猫の命は守れたそうです。

私はボランティアメンバーではありませんでしたが、代表者と4~5年のお付き合いの友人的な立場でしたので、代表者の活動に懸ける思いはそこそこ知っているつもりです。

そんな私から見て、その諸事情はご逝去された代表者の遺志を潰し、代表者を助けてきたボランティアメンバーの善意を踏みにじり、10年に及ぶ代表者の活動にも泥を塗るカタチと見えました。

「函館ワン・ニャンレスキュー」の名前も、他所で動物保護活動をしている団体が引き継ぎたいとの話が有ったようで、名前が残る事で亡き代表者も喜ぶのではと思っていましたが、諸事情はそれをも否定しました。

まぁ、法的にはナンの根拠も無い否定ですが、なんかケチが付いてしまっては嫌ですよね。

そんな訳でなんとも後味の悪い感じですが、函館ワン・ニャンレスキューは2012年9月5日をもちまして完全終了、ボランティアメンバーは解散しました。

ちなみに、9月5日は亡き代表者の三七日(みなのか)であり洒水忌(しゃすいき)。

無事に三途の川を渡りきって文殊菩薩の智慧の水を灌いでもらい、安心している頃でしょう。

「代表者の遺志には添えませんでしたが、犬猫の命はボランティアメンバーによって守られた」と、次の四七日にでも報告して来ようかと思います。

旧函館ワン・ニャンレスキュー Web協力者

※本投稿は私が個人的に投稿したもので、文中に登場する団体や人物の意見や意思を反映したものでは有りません。私が耳にした事、見た事を主観だけで編集したものですので悪しからず ヽ( ´_`)丿

今まで応援して頂いた皆様へ

こんにちは。

このブログを管理してます 旧函館ワン・ニャンレスキューweb協力者です。

函館ワン・ニャンレスキューが活動を中止してから4ヶ月が経ちました。

あれからイロイロと変化もあり、保護している犬猫の数も減少しました。

さて

この度 病気療養中の 旧函館ワン・ニャンレスキューの代表者より 「皆様へ」 と文章を預かりましたので、ここに掲載いたします。

 

 


 

 

皆様へ

 

函館ワン・ニャンレスキュー

2002年8月 発足

2012年3月 活動中止

 

 

ワンニャンの活動は東山野犬掃討から始まりました。

その時の成犬4匹と生後2~3ヶ月程の仔犬12匹を保健所の協力のもとに捕獲、保護。

仔犬12匹の内11匹は新しい飼い主様のもと幸せに暮らしておりますが、どうしても新しい環境に慣れない1匹は今もワンニャンで暮らしております。

 

 

今から5年前の2007年、私は 直腸ガン になってしまいました。

手術のため一時は入院もしましたが、退院後は約1ヶ月の安静期間を経て犬達の世話や保護活動に精を出すことが出来ました。

 

 

2008年 右肺上部に転移。 手術により摘出。

人生初めての化学療法を受け始めました。 世に言う抗ガン剤治療です。

2週に1度の治療を半年間続け、副作用により髪が抜けました。 副作用は他にもあり、例えば冷たいものを口に入れられなかったり、金属類や水を触ることが出来ない等で、フードボール(犬の餌用食器)を洗うことが困難な時期がありました。

 

 

2010年 第3腰椎に転移。

一歩歩く度に激痛が伴うようになり、PET検査で転移がわかりました。

放射線治療を受けながら一時は良くなり、腰をかばいながらワンニャンの活動を続けていました。しかし残念な事に治療の効果は8ヶ月間程で無くなり、再度激痛との闘いとなりました。

この頃からは痛み止めの薬を強くしたり、増やしたりしながら、どうにか痛みを誤魔化しながら活動をしていたのですが、犬の散歩や力仕事の大部分はボランティアメンバーに頼ることとなりました。

 

 

2011年 第3腰椎の悪化

誤魔化し続けていた痛みも限界となり、明けて2012年1月には札幌の病院で放射線治療をしました。

治療の結果、腰椎の痛みは幾分緩和しましたが、この頃からガンは足の神経にもダメージを与えていた様で、右太ももにシビレが出るようになりました。 歩行には杖が必需品となり、さらに積雪時期だったことも重なって活動のほとんどの事が自力で出来なくなりました。

 

 

2012年1月末 両肺への転移。

第3腰椎の放射線治療のため入院していた札幌の病院で、退院時にCT検査をしたのですが、その検査で両肺への転移が発覚しました。

この頃には病状も生活に大きく支障をきたし、私自身がワンニャンの活動をする事は一切出来なくなりました。

 

 

2012年3月 出血性胃潰瘍を発病。

「函館ワン・ニャンレスキュー活動中止」を報じて頂くため、北海道新聞社様に取材して頂いたのはこの入院の時でした。

3週間ほどで退院し、当初は杖をつきながらも歩けましたが、4月には足のシビレが強くなり歩行も大変になってきました。 さらに第3腰椎のガンが神経に障るのか、身体を横にして寝る事も出来なくなってしまいました。

 

 

2012年7月11日

ついに立ち上がることも出来なくなってしまいました。

 

元気になってもう一度仔供達と一緒に暮らしたかった。 もう一度抑留所の犬達を助けたかった。

今となっては夢のまた夢です。

 

 

このブログを見た方に函館ワン・ニャンレスキューより最後のお願いがあります。

 

どうか抑留所にいる犬達を助けて下さい。

一度は人に飼われ、人の優しさを知った子供達です。

どうか助けてあげて下さい。

お願いいたします。

 

 

函館ワン・ニャンレスキューを立ち上げてから10年。 長いようで短い10年でした。

本当はこんな形で終わらせたくはありませんが・・・  仕方ない様ですね。

この10年、本当にたくさんの人達に助けられてきました。

ありがとうございます。

残っている犬が6匹、猫1匹。

今もメンバー達が頑張って世話をして下さっており、頭が下がる思いです。

「ありがとう」の言葉しかでません。

 

 

 

函館ワン・ニャンレスキューのメンバーの方々へ

 

詳しい病状は今日までの5年間、なかなか伝えられませんでした。

ゴメンネ。

最後はどの様な過程を辿ったのか、メンバーの皆に知ってほしかったので書きました。

ありがとうございました。

 

函館ワン・ニャンレスキュー代表