今まで応援して頂いた皆様へ

こんにちは。

このブログを管理してます 旧函館ワン・ニャンレスキューweb協力者です。

函館ワン・ニャンレスキューが活動を中止してから4ヶ月が経ちました。

あれからイロイロと変化もあり、保護している犬猫の数も減少しました。

さて

この度 病気療養中の 旧函館ワン・ニャンレスキューの代表者より 「皆様へ」 と文章を預かりましたので、ここに掲載いたします。

 

 


 

 

皆様へ

 

函館ワン・ニャンレスキュー

2002年8月 発足

2012年3月 活動中止

 

 

ワンニャンの活動は東山野犬掃討から始まりました。

その時の成犬4匹と生後2~3ヶ月程の仔犬12匹を保健所の協力のもとに捕獲、保護。

仔犬12匹の内11匹は新しい飼い主様のもと幸せに暮らしておりますが、どうしても新しい環境に慣れない1匹は今もワンニャンで暮らしております。

 

 

今から5年前の2007年、私は 直腸ガン になってしまいました。

手術のため一時は入院もしましたが、退院後は約1ヶ月の安静期間を経て犬達の世話や保護活動に精を出すことが出来ました。

 

 

2008年 右肺上部に転移。 手術により摘出。

人生初めての化学療法を受け始めました。 世に言う抗ガン剤治療です。

2週に1度の治療を半年間続け、副作用により髪が抜けました。 副作用は他にもあり、例えば冷たいものを口に入れられなかったり、金属類や水を触ることが出来ない等で、フードボール(犬の餌用食器)を洗うことが困難な時期がありました。

 

 

2010年 第3腰椎に転移。

一歩歩く度に激痛が伴うようになり、PET検査で転移がわかりました。

放射線治療を受けながら一時は良くなり、腰をかばいながらワンニャンの活動を続けていました。しかし残念な事に治療の効果は8ヶ月間程で無くなり、再度激痛との闘いとなりました。

この頃からは痛み止めの薬を強くしたり、増やしたりしながら、どうにか痛みを誤魔化しながら活動をしていたのですが、犬の散歩や力仕事の大部分はボランティアメンバーに頼ることとなりました。

 

 

2011年 第3腰椎の悪化

誤魔化し続けていた痛みも限界となり、明けて2012年1月には札幌の病院で放射線治療をしました。

治療の結果、腰椎の痛みは幾分緩和しましたが、この頃からガンは足の神経にもダメージを与えていた様で、右太ももにシビレが出るようになりました。 歩行には杖が必需品となり、さらに積雪時期だったことも重なって活動のほとんどの事が自力で出来なくなりました。

 

 

2012年1月末 両肺への転移。

第3腰椎の放射線治療のため入院していた札幌の病院で、退院時にCT検査をしたのですが、その検査で両肺への転移が発覚しました。

この頃には病状も生活に大きく支障をきたし、私自身がワンニャンの活動をする事は一切出来なくなりました。

 

 

2012年3月 出血性胃潰瘍を発病。

「函館ワン・ニャンレスキュー活動中止」を報じて頂くため、北海道新聞社様に取材して頂いたのはこの入院の時でした。

3週間ほどで退院し、当初は杖をつきながらも歩けましたが、4月には足のシビレが強くなり歩行も大変になってきました。 さらに第3腰椎のガンが神経に障るのか、身体を横にして寝る事も出来なくなってしまいました。

 

 

2012年7月11日

ついに立ち上がることも出来なくなってしまいました。

 

元気になってもう一度仔供達と一緒に暮らしたかった。 もう一度抑留所の犬達を助けたかった。

今となっては夢のまた夢です。

 

 

このブログを見た方に函館ワン・ニャンレスキューより最後のお願いがあります。

 

どうか抑留所にいる犬達を助けて下さい。

一度は人に飼われ、人の優しさを知った子供達です。

どうか助けてあげて下さい。

お願いいたします。

 

 

函館ワン・ニャンレスキューを立ち上げてから10年。 長いようで短い10年でした。

本当はこんな形で終わらせたくはありませんが・・・  仕方ない様ですね。

この10年、本当にたくさんの人達に助けられてきました。

ありがとうございます。

残っている犬が6匹、猫1匹。

今もメンバー達が頑張って世話をして下さっており、頭が下がる思いです。

「ありがとう」の言葉しかでません。

 

 

 

函館ワン・ニャンレスキューのメンバーの方々へ

 

詳しい病状は今日までの5年間、なかなか伝えられませんでした。

ゴメンネ。

最後はどの様な過程を辿ったのか、メンバーの皆に知ってほしかったので書きました。

ありがとうございました。

 

函館ワン・ニャンレスキュー代表